漆黒のインテグレーション

常識が通じない企業

Posted by めろん on 2024/05/28 19:09

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とある事業会社のIT部門編

私はとある事業会社のIT部門で働くことになった時の話です。

ある高額商品を取り扱ったサブスクリプションサービスで全国展開していました。

都会であれば贅沢品、田舎では生活必需品といえば何となく想像がつくでしょうか?
それほど多くあるビジネスではないため、特定されやすいのでここではぼかします。

私がそもそもとあるきっかけで転職することになったのですが複数社からありがたいことに内定を頂いておりました。
私がブラック企業を選んだ理由が、家から通勤が短く上場企業だからという理由であったのとSESとして外にでたくなかったというのが理由です。

IT系にあまりなじみのない人に少し説明しておきますと、仕事のスタイルとして以下のパターンに分かれます。

SES(System Engineering Service)

SESとは分かりやすく例えると「派遣」のようなものです。

厳密にいえば違いますが、やってることは変わりません。

法律的には「準業務委託契約」、「準委任」と呼ばれるものになります。
専門的な話は別のサイトにお任せするとして、相手のオフィスで働くことが多いです。

このケースで働いている方が多いかと思います。
私も逆に発注する側も経験しておりますので、人員を追加したり減らしたりすることが発注側からすると計画しやすいのでこのサービスを受けて仕事をしてもらっていることが多いです。

お願いする側からは例え目の前で働いていたとしても直接の指揮する権限は有しておりませんのでアカウント営業と呼ばれる営業様に追加で仕事して欲しい内容や変更などがあった場合相談しなければならないという法律で決まっております。
建前上、ですがそんな厳密なフローで仕事していることはほぼ皆無です。

なるので、アジャイルを実施する場合はメンバーにSESの方が混じるとコンプライアンス上問題になる可能性があるので避けたほうがよいかと思います。

ただ「チームの自立性があればアジャイルはこれに該当しない、という見解」がでているようですが何とも曖昧な言葉でお茶を濁している限りトラップの可能性が高いので「君子、危うきに近寄らず」で避けた方がよいと私は考えます。

派遣社員

派遣会社から相手様の企業に赴いて相手様の指揮のもと仕事するというのが多いです。

休日などのスケジュールも相手様のスケジュールに合わせて仕事する場合が多いです。

SESの場合は、派遣社員とは異なりルールは自社のものが適用されます。
年末年始とか休日のスケジュールなどは異なります。
勿論、営業に相談して特別な対応を実施する場合もあると思いますがここでは省略します。

こちらも、お願いする側からするとSES同様に人員計画の調整がし易いので重宝されております。
SESと違って直接指揮権があるので安心であるのですが、スキルレベルがバラバラというのが多く難しい部分も残します。

請負契約

請負契約は、基本的にどこの場所で何時間働いてもいいというスタイルです。

契約時に結んだ契約内容を元に納品すれば問題ない、というスタイルです。

法人のケースだと、ある程度規模のある案件を受注すると自社オフィスなどで自社で開発ができる為に受注側に有利な契約だといえます。
この契約だと相手様から働く場所や時間を指定することはできません。
その代わりに契約時に決められた成果物に対して検収し問題がなければ支払われるというものです。

フリーランスでこの契約にして作業してもらっている場合は注意が必要です。
派遣やSESのように発注元企業のオフィスで働いてもらっているケースがありますが、この違いを頭にいれておかないとマネージャやリーダーは困ることになります。

フリーランス

斡旋業者が増えたというのもありますが、私が働き始めた90年後半から考えるととても増えました。

私が某大手研究所で働いていた時に恐ろしくベテランでプロフェッショナルなフリーランスの人がいましたが最近ではいきなり若い子でもフリーランスになる人が増えてるそうです。

そのお陰なのか、ある分野では仕事ができるが少しでもずれたところにあるとスキルが足りなくてできない、といったケースが多いです。
するとマネージャやリーダーからすると仕事の振り分けが偏りがちになり、隣のメンバーの負荷が高いので手伝ってほしいと思っても難しい場合が多かったです。

実はここで登場するブラック企業のチームメンバー全員がフリーランスというカオスでした。

違和感・コンプライアンス研修で恫喝される

タイトル通りです。(苦笑)


入社していきなり恫喝されました。

「お前らあ~●×▼・・・・」

社会人になって、中学生のような言葉を大声で怒鳴っている企業の研修は初めてかもしれません。
入社した新人が何かしたとか、そういうのではないです。

挨拶もなくいきなり「お前ら」扱いでした(;'∀')
近くにいた20代の女の子は震えが止まらない状態になってしまってました。

それまで、会社で犯罪行為(全国に店舗を持つB2C企業だったのでレジがありその中からくすねたというものでした)のビデオを見せられてたのです。
その内容はその人物を会社の小さい部屋で逃げられないように囲んで尋問している内容でした。

犯罪犯しているから仕方ない、と思うかもしれませんがそれは警察の仕事で民間人がこれをやると「監禁罪」問われる可能性があります。
まずここでダウトです。
速やかに事情を説明して引き渡したほうが懸命だったでしょう。

そして、大声で何も犯罪を犯していない新人に対して大声で恫喝している時点で「パワハラ」になります。
パワハラの定義は、「そんなつもりはなかった」と思っても相手がどう受け取るかです。

私はあれは完全にアウトだと思いました。
だってとなりの女の子何もしてないのに青い顔で震えてるんですから・・・。

周りに20人程度いましたが凍り付いていました。

研修が終わった後にその場でいた人事の人にこう助言しました。

「直ぐにやめさせたほうがよいです、パワハラにあたる可能性が高いです。」と。

スマホで録音や動画でとられてしまい拡散される可能性もありますしね。
ただブラック企業は麻痺していて「あれは問題じゃない、熱い思いが漏れ出たんだ」と言っていました。
まさかの感情論です。
サラリーマン金●郎みたいなこと実際の企業ですると一発アウトです。

これは、えらいところにきたなとそう思ったんです。

違和感・内定時と就業した時の条件が異なる

これもぼかして話をしますが、私は求人票に記載されていた求人内容のポジションにつく雇用契約で入社しました。

当たり前の話ですよね。

それが全く異なる業務内容とポジションに変更させられました。
それを入社日当日に知らされるというものでした。

私がそれまで複数回の面接や面談を最後にうけてこれこれこういう条件でという話でしたが、入社したら全く異なるなんて初めての体験でした。
正直納得がいかなかった私は、面接を受けた管理職の方にいうと「そんなこといったっけ?」ととぼけられる始末です。

この時点で私も辞めればよかったてのですが、暫く我慢してみようと思い踏みとどまった感じでした。
これが後々いけませんでした。

違和感・社員が3か月単位で退職

これもタイトル通りです。


別の部門にいったとかそういうことではなくて、同じチームで入ってきた正社員が三か月単位で人が退職するということです。
ええ、その人だけではなくてもう何度も何人も繰り返してました。
調査した中で分かってきたことだったのですが、数年前からずっと同じことを繰り替えしていて組織的に何か致命的な問題を抱えていることがわかりました。

引き継ぎ資料として渡されたのは(その方は既に退職していないですからね)テキストエディターで書かれた二行のコメントでした。
もう、ほんとどうでもよかったんでしょうね。
内容なんて「システムの作り直し」ぐらいしか書いてませんでした。

退職した人をずっと陰口を叩き、粘着してるのかWebでその人を検索しては社内グループチャットにさらして嘲笑してました。
本気で吐き気がする人たちだなと思ったのは内緒です。

違和感・Webディレクター

ただ、直近で転職してきたWebディレクターなるものがいました。

実は私、Webディレクターなるものと仕事するのはこれが初めてでした。

先に断って置きますが、この会社で出会ったWebディレクターの話と聞いてください。
他の企業にいるWebディレクターは私は見てないのであくまで体験した人物の話です。

私はタイトルは「テクニカルディレクター」という大層な名前を後日頂いていたことを知るのですが(理由は求人票にPMとして入ってましたので)このWebディレクターというのが兎に角横柄で初対面で「俺が上司だ」って言われるわけです。
いきなり尊大でマウントとってくるのって社会人としてどうなのかと思いましたが、聞き流していました。

ただIT統括部門の一番お偉い方(そんなこといったっけ?と言ってた人物)には「俺の直轄だ」でそいつと同じランクだという話でした。
後で確認してもそうだといっていたので、どちらが正しいことを言っているのら混乱してました。
というのは配属されてまだ辞令すらもらっておらず、口頭のみだったので余計にヤヤコシイのです

情緒不安定なのか社会人としてみたことがない口の悪さと性格の悪さでした。
年齢的には私より3つぐらい下だったと思いますが、これはかなりの問題児だなと頭を抱えたました。
一般的にマネージメントスキルで求められるものが何一つないように思えて、何故評価されているのか理解できないのです。

初対面で質問しただけで、いきなり怒鳴り始めてるのも初めてでした。
その行間になんかあったんだろといわれても、ありません。
だってその日初めましての相手なんですよ?
理解不能でしたね。

この自称上司のWebディレクターはシステムのことが本当に何も分かりません。
知ろうともしません。

先ほど述べた、二行しか書かれていないシステム情報だと何も処理できません。
なんのシステムがあるか分からないんです。
質問しても「俺の仕事じゃない」と真顔で答えるのですから。

自称上司であれば、「俺の仕事じゃない」はずがまずないでしょう?
細かいアルゴリズムの話とか、インフラの話とかそういったことじゃなく俯瞰して全体のシステム構成やなんのシステムがあるかぐらい知っとけやと思うんですが知らないんです。
これで同じランクとか言われても困りましたね。

で、ここで疑問に思ったはずです。
メンバーから聞けばいいじゃんって思うじゃないですか?
いないんです、会社に全員。
これは後述します。

その癖、まだあったこともない事業部門の悪口を初日に数時間聞かされるという地獄みたいな時間でした。
更に言えば、「お前を試してた」とか本当に感じが悪いことを永遠いってくるんですね。
これでマネージャーか・・・何を今までマネージメントしてたのか理解できません。

兎に角、人の陰口を永遠いってるような人で聞いてて不快でした。
そんなの思っていても色んなメンバーがいる中で口にだせばマネージャー失格です。

何度も注意したのですが、聞き入れませんでした。
一たび、誰かの陰口を叩くと聞いてる相手は「自分も影で何言われているか分からない」と思い自分の信頼度を下げてしまいます。
気を付けた方がいいでしょう。

違和感・開発メンバーが出社してこない

さて、中々会社にでてこなかったメンバーも中々酷かったです。
何度も言いますが出社する契約になっていたので(契約書を確認しました)でてこなければいけないのですが、勝手な自己判断ででてきませんでした。

全員フリーランスでした。
これがSESや派遣社員であれば、会社の看板背負っているので営業担当に相談すればすっ飛んでくるのですがフリーランスを仲介してくれる企業はほぼ何もしてくれません。

彼らの立場で考えると、そこの会社員ではないしSESや派遣社員のように会社の看板を背負っているわけではない。
嫌なら直ぐに辞めれる、というカード持っているわけですからね。
システムを今より良くしようなんて意識が芽生えるはずもありません。
それが彼らの特権でもありますから。

悪いことに歴代のメンバーも衝突を繰り返して、メンバーが引き継ぎもなく短期間でいなくなるものだからメンバー自身も全体がどうなっているのか理解すらしてませんでした。

そんな状態なので当然ドキュメント化が一切されていません。
そしてメンバー自体もシステム全体を知る人間が誰一人おらず、自分の担当しているところを少し知るだけでした。

後日判明するのですが、本番稼働しているデータベースのパスワードでさえフリーランスのメンバーがノートにメモしてたものを頭を何度も下げてみせてもらい判明したのです。

NDA(秘密保持契約)を結んでいるとは言え、セキュリティ的にそれはどうなのかということに気が付いた方は正常だと思います。
社員が知らない、セキュアな環境に保管されておらずノートに書かれている・・・と。

そんな状態でよくシステム動いてるねと思ったでしょ?
動くわけないじゃないですか(笑)

違和感・毎日人間バッチ

まあ、上記の状態ですのでシステムなんかまともに動きません。

LP(Landing Page)と呼ばれる側だけの静的なWebページは動作しますが、中身が殆ど機能しません。

機能しているのはお客様が入力してきたデータをそのままテーブルにインサートされた状態のみです。
勘定系のシステムで本来は自動的に査定や口座からの引き落としなどの処理をしなければなりませんでしたが、なんと三人ほど人を並べて人間がSQL文を作成して本番データベースを更新してました。

これには頭がクラクラしました。
私は今までかなり厳格なシステム開発に取り組んでおりセキュリティ監査や外部監査、内部監査を毎年受けているようなものの責任者でもあったのでこれにはまいりました。

社員でもない外部メンバーが、お客様の顧客情報や銀行口座やクレジットカード情報を毎日弄ってるのは危険すぎて直ぐに中止させるべきだと嘆願したぐらいです。
せめて自動化させるまで、他の開発を完全にとめてまでも取り組む必要があると感じたからです。

これも私の経験で違う企業ではありますが、外部ベンダーの人間に運用を任せていて顧客情報を買い取り業者に勝手に売り飛ばしていることをシステム監査で突き止めた事件がありました。

魔が差すという言葉がある通り、正直外部の人間を100%信じることはできません。
社員であっても同様な事件を起こす人間はいます。
であれば、そのデータに触れる人間は社員で且つ責任者のみが触れるようにする多断層防御の仕組みをとらなければなりません。
一度データが漏れた場合は、取り返しがつかないからです。

セキュリティ設計でPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)と呼ばれる設計手法があります。
世界で有名なカードブランドが策定したセキュリティ基準でして、厳格に決められています。
私が他社で責任者として作られていたのはこれに準拠するように作り変えました。

なので、そのノウハウを転用しまずは真面なシステムに作り替えようと計画書を作ってもっていきました。

ですが、そこでも漆黒の会社では考え方が違いました。
IT統括責任者にその話をその話をしたらこういったのです。

「漏れてもいいじゃん。」

と。
その後にこう続けました。

「リスクテイク(リスクをとれという意味ですね。)って言葉知っているか?」

と。
私はこの話の流れで「なんでリスクテイクなんていってるのだ?」と純粋に思いこう質問しました。

「あの、すみません。リスクテイクってどういう意味ですか?」

するとニヤリと笑って、「お前がリスクをとるって意味だよ」としたり顔で話始めました。

なるほど・・・こいつが何度も社員を退職に追い詰めていた人間だったか、と理解した瞬間でした。

一旦、長くなるので切ります。
好評であれば続けます。