『山本五十六式・生成AI開眼カリキュラム』

「AI(機械)を教えると思うな。AIを使う『人の心』を育てると思え」

対象:生成AIに興味ゼロ、むしろちょっと苦手意識がある人たち。 所要時間目安:全体で40分(各章の頭に目安時間を記載)


第1章:やってみせ(実演・感銘)— 5分

ねらい: 「自分には関係ない」を「え、そんなことできるの!?」に変える。

やることはシンプル。受講者に「最近困ってる面倒くさいこと」をその場で聞いて、講師が目の前で数秒で解決してみせる。

  • 「先週の長すぎる会議議事録、要約してほしい」
  • 「明日出す気まずいお詫びメールの文面」
  • 「今夜の晩酌のつまみ、冷蔵庫にあるものでレシピ考えて」

即興ネタは盛り上がるが、外すと気まずいので鉄板ネタを2〜3個仕込んでおくのが吉。

⚠️ 一言だけ添えておく:「社外秘とか個人情報は、AIに打ち込む前にちょっと立ち止まろうね」。無関心層ほど何でもポンと入力しがちなので、ここは笑いを止めてでも一言。

ゴール: 「AIすごい」ではなく「これ、自分の仕事も楽になるのでは」と思わせる。


第2章:言ってみせ(対話・納得)— 5分

ねらい: 難しい仕組みの話は一切せず、メリットだけ腹落ちさせる。

「プロンプトエンジニアリング」「トークン」みたいな単語は封印。代わりにこう説明する。

「AIは、めちゃくちゃ優秀だけどちょっとおっちょこちょいな新人アルバイトだと思ってください。指示が雑だとヘンテコな仕事をするけど、丁寧に頼むと神対応してくれます」

ここにひとこと足すとさらに刺さる。

「しかも、この新人は同じことを何百回頼んでも文句を言わないし、疲れないし、深夜だろうと即対応。普通のアルバイトにはできない芸当です」

ゴール: 「難しそう」→「新人に指示出すのと同じか」で心理的ハードルを下げる。


第3章:させてみせ(体験・小さな成功)— 10分

ねらい: 「自分の手で操作できた」というゼロイチ体験を作る。

虫食いテンプレートを用意し、カッコの中だけ自分の言葉に変えて送信ボタンを押してもらう。生活ネタと仕事ネタ、両方用意しておくと「趣味では使えても仕事は無理」という言い訳を防げる。

  • 生活編:「〔自分の好きな食べ物〕を使った、10分で作れる男飯のレシピを教えて」
  • 仕事編:「明日の〔会議名〕について、〔3行/5行〕で要点をまとめる下書きを作って」

所要時間30秒。ボタンを押させたらそれで勝ち。

ゴール: 自分の手でAIから答えを引き出す快感を味わってもらう。


第4章:ほめてやらねば(承認・安全確保)— 15分

ねらい: 失敗への恐怖をなくし、「試行錯誤=楽しい」に変える。

  • AIが珍回答を出したら →「ナイスな失敗!AIのクセ、暴きましたね!」
  • ちょっと工夫して良い回答が出たら →「その聞き方、センス抜群です!」

ここで止めずになぜ良かったかを一言添えると学びが定着する。

「『10分で』って時間を指定したのがうまいですね。だからAIも変に凝った手順を出さなかったんですよ」

ゴール: 「間違えても大丈夫」「もっと触ってみたい」という空気を作る。


第5章:任せてやらねば(定着・自立)— 5分

ねらい: 研修が終わっても使い続けてもらう。

宿題は軽く一つだけ。

「明日から1日1回、AIにくだらない雑談でも仕事の愚痴でもいいから話しかけてみてください」

ただし投げっぱなしにしない。1週間後にひとこと「話しかけてみてどうでした?」と拾う仕組み(LINEグループでの一言報告など)を用意しておくと、宿題が形骸化しない。

ゴール: 研修室の中だけでなく、AIを職場・生活に連れて帰ってもらう。


隠し味(演出案・任意)

  • 修了証:AIに「〇〇殿のAI活用における柔軟な発想力を讃え、本免状を授与する」的な武将風の賞状を自動生成させて渡す。
  • 標語ポスター:「失敗してもPCは爆発せぬ」「聞くは一時の恥、訊かぬはAIの持ち腐れ」など壁に貼る。

※ ノリが恥ずかしいと感じる人もいるので、強制せず「欲しい人だけ」渡すくらいの緩さがちょうどいい。


運営メモ

  • 各章の時間配分は目安。盛り上がったら多少延びてOK、その分どこかを削る。
  • 第1章の即興ヒアリングが不発だった場合の保険ネタを必ず用意しておくこと。
  • セキュリティの一言(第1章)は、笑いの流れを止めてでも必ず入れる。