長野キャンプで己の知能と筋肉を試された話 贅沢キャンプギア地獄からの生還

先日、ひさしぶりに長野へ行ってきた。 「よし、大自然の中で優雅にコーヒーでも飲むか!」なんて爽やかな朝を想像しながら、数年ぶりにテントを押し入れの奥底から引っ張り出したのだ。

……だがしかし。 これがもう、驚異的に重い。

押し入れから引きずり出すだけでギックリ腰の足音が聞こえ、そこから階段を降りて車に積み込むまでに、早くも私のHPは残り3%まで削られた。家を出る前から「もう帰りたい」という圧倒的敗北感である。

ちなみに、その「凶悪な重さを誇る相棒」というのがこちらだ。


想像を絶する「重量級」へのこだわり

実はテントはこれを買った。

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テント単体でも約11kgあるのだが、さらに事件はここからだ。 「付属のプラスチックハンマーじゃ心もとない」「ペグも曲がりそうだ」なんて賢い(?)、余計な知恵を働かせてしまったがために、タングステンの超頑丈なペグを別売りで買い足してしまったのである。

これがもう、鉄アレイ並みに重い。

そのアホみたいに重いペグを、地面に向けて「フンヌッ!!」と文字通り血祭りに上げる勢いでガンガン打ち込んで、ようやくどうにか設営が完了した。

そして、もう一つの難関。それが「組み立て方の謎解き」である。 付属のマニュアルを熟読しても、現代アートの抽象画にしか見えない。結局、公式が出しているYouTube動画をスマホで穴が開くほど見つめながら、冷や汗を流しつつ何とか建てることができた。 「一人でもラクラク設営可能!」と謳っているが、これは心優しき健常な大人が「二人」いて初めて成立する難易度である。


テント自体の性能は…ぶっちゃけ最高なだけに悔しい

散々文句を言ったが、テント自体の名誉のために言っておく。モノはめちゃくちゃ良い。

中はアホほど広いし、巨大なベンチレーションのおかげで夏場でも快適。天井の高さも十分で、身長175cmの私が直立しても頭がぶつからない。 前室も広々としているから、雨が降っても靴が濡れないし、荷物もまるごとブチ込める。だからタープすら要らないレベルだ。

――いや、待て。テントがデカすぎて、タープと一緒に設営できる区画サイトがそもそも限られるという致命的なトラップがあったわ!

グランドシートもインナーシートも最初からフル装備で至れり尽くせりなのだが……我が家の構成員、私を含めてたったの2人である。 どう考えても、オーバースペックすぎるだろ!


なぜこんな悲劇が起きたのか?(犯人はアマゾンのポチポチ病)

なぜ買ってしまった後にこうして枕を濡らす羽目になったのか。 答えはシンプルだ。アマゾンで調子に乗って、サイズ感を見もせずに「ワンタップ」でポチったからである。

被害はテントだけにとどまらなかった。 調子に乗って買ったこのリビングテーブルを見てほしい。

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これもね、モノは最高なのだ。テーブルの性能に文句のつけようはない。 だが、デカすぎた(歓喜の涙)。

私の愛車はマツダ「CX-5」なのだが、このテーブル、トランクの奥行きを華麗に無視して入らない。仕方なく後部座席のスペースを盛大に占領させるハメになった。 しっかりした作りゆえにコンパクトに折りたためないという、頑固一徹仕様。「せめて90cmのモデルにしておけば……!」と、車内で何度ハンドルを叩いたことか。

さらに、こちらの「コールマン 焚き火スタンド ファイアープレイススタンド」である。

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これ、マジで1回も使ってねぇっす(笑)。 もちろん、驚くほど重い。

さらにトドメの「LYIYI ランタンスタンド ランタンハンガー」。

これもやっぱり重い……。 一応あると便利ではあるが、なくても1ミリも困らない。焚き火の周りで雰囲気は出るけれど、「いや、これテーブルにランタン置くだけで十分じゃね?」と冷徹なツッコミが脳裏をよぎる。


キャンプギアは「実物を見て買え」を血肉に刻んだ日

こういうアウトドア用品は、絶対に実物をショップでサイズと重さを確認してから買うべきだ。 「今度キャンプ行くぞー!」という軽やかなワクワク感が、今や「よし、今日も筋トレ(設営)に行くぞ」という鋼の覚悟に変わりつつある。

そして極めつけは、キャンプが終わった後のテント乾燥地獄である。 現地はデカすぎて到底乾かせないため、自宅に持ち帰り、別の日に物干し竿にハンガーを駆使して数日干すハメに。ここで手を抜くと一瞬でカビの楽園が完成してしまうから気が抜けない。

結論:身の丈にあったギアを選ぼう

振り返れば、このテントを買う前は、安物の3人用テントを使っていた。 必要最低限の機能しかなく、ぶっちゃけブルーシートみたいな質感だったので不満だったのだ。だからこそ、「次は絶対にいいものを買ってやるんだ!」と奮発した結果、今度は我が家のライフスタイルに全く合わない超重量級の怪物になってしまったというわけだ。

一軒家ならまだしも、私が住んでいるのはマンションだ。 駐車場から部屋まで持って上がるのも、またそこから降ろすのも、毎回がハードコアなサバイバル。台車が必須レベルだが、そんなもの常備していない……と言い出したらキリがない。

さて、ほとんど使っていないこの巨大装備たち、一体どうしたものか。 ……うん、売却するしかなさそうだ(;´д`)トホホ。

これだけの総額を叩き出して、新品同様でメルカリ行きになるとは。「このお金で普通に綺麗な旅館に泊まった方が、100倍優雅で幸せだったのでは?」と遠い目をしている今日この頃である(苦笑)。